2015年11月28日

第4回アイドル楽曲大賞 2015!投票コメント完全版

今年もこの季節がやって来ましたのよ。
第4回アイドル楽曲大賞2015」投票コメントの完全版。


メジャーアイドル楽曲部門 / 不参加(島崎遥香ソロ希望←去年と同じw)


★インディーズ/地方アイドル楽曲部門

♪1位 曲名/歌手 : 手をつなごう/MilkShake
ポイント : 3
選考理由 : コンポーザーです。
3ndシングル。僕はこっちがメインのつもりだった。運営&作詞 SHIZUKA さんから「長崎から平和の歌を」と言われた時、「ああやっぱり長崎といえば、そういうことを歌うことになるよな…」と思いました。そういう意味では、僕の中では「3枚目にして遂に」満を持したなという、身が引き締まる感じがありました。
実は既に僕自身の「長崎平和ソング」が2012年にリリースされていまして、それが「愛と平和の街」です(詳細こちらクリック)。もう1曲作るのだから、今度はそれと対になるような曲を、と思いました。あちらは少しダークに作ったので、こちらは親しみやすく。人にはよく「あっちは悪魔の自分で、こっちは天使の自分なんだ」と説明しています。
いろいろ考えていくうち、この曲はシャッフルでなくてはいけない、と思い、ふと「長崎でのライブがデビューだった」というシュガーベイブの曲のことを思い出したのです。偶然シュガーベイブはデビュー40周年ということで世間的にも盛り上がっていました。また、そのデビューライブが行われた「長崎公会堂」についても、今年で取り壊されるということで長崎では話題になっていたのですね。そんな様々なことが僕の中でリンクしていき「長崎の今」を代表するような作品にしたいという思いで、曲を形作っていきました。
最後、盛り上がったところで、エンディングが呆気無くスルッと終わってしまいますが、これは、この問題をリスナーの皆様で引き継いで欲しい、という理由からです。大団円だと、ただの感動巨編で終わってしまうので、わざと物足りないエンディングにしたということですね。そうして、この曲を聴いたそれぞれの人達に、思いを未来へ繋いでいって欲しい、という希望が込められているのです。


♪2位 曲名/歌手 : Say it!/MilkShake
ポイント : 3
選考理由 : コンポーザーです。
作詞&Pシズカさんより大雑把なイメージを頂き、それを膨らませて仕上げた。製作途中で「ファンク」ぽくなってきたので、長崎在住スーパーBassistグッドマンさんに全面参加頂き、間奏ではソロをやって頂きました。ギターも、お馴染み UMADA 先生ですが、こういうのはバンド時代によく遊びでやっていたので、きたきた~という感じで嬉しかったです。そういうわけで結果的に当シングルは、両面とも図らずも達郎オマージュとなってしまったという、なかなか興味深いリリースになりました。
僕にとっては、この曲はサビのメロディに尽きると思ってます。当初はもっと起伏がないメロディでしたが「いや、メンバーは歌えるはずだ!」と考えなおして、思いっきりファルセットに飛ばしたのです。結果的にすごくエモーショナルになり素晴らしいサビになったので「大事なことだから 2回言う」ということでラストにリピートしました。
この曲の特徴としてはAメロが初回しか出てこないとか、割とあっさり短くできてるんですよね。その「短い」というところが、聴き終わっても、またもう一回!聴きたくなる、ということに繋がっている気がします。


♪3位 曲名/歌手 : 春のコート/Melody Maker Laboratory
ポイント : 3
選考理由 : コンポーザーです。作詞作曲共にやっています。アレンジは村カワさんで、僕の潜在意識の中のティンパンアレイ・コンプレックスを見事に活かして頂きました。
この曲は、当初は別な子が歌う予定でした。結局そのコラボは没になってしまったのですが、その当初歌う予定だった歌手の方と「どんな曲がいいですか」「カラオケではどんなのを歌いますか?」などとミーティングして、このような作風になったのですね。そういう意味では、ボツにはなったものの、一番最初に予定されてた歌手の子の意向や好みが反映されているので、その子も「気持ちだけ参加してる」と言ってもいいかもしれません。
歌詞の内容についても軽く説明してみます。これは大切な人との別れを「包み込んでくれてたコート」に準えて語った作品です。実はこの曲を書いた当時、出会った女子がいて(歌う予定だった歌手の子ではなく)、しかし出会ったばかりなのに、この人とは将来的には離れることになるだろうなという予感がしたのですね。それで、この人と離れる時の気持ちや情景を想像して、先に曲を作ってしまおうと思ったのです。そうすれば、その人との縁が切れても曲という思い出が残ります。早いうちに作ってしまいたかったのですね。生前にお墓を作るようなものでしょうか。そういう先読みの曲だからこそ、強く胸に沁みるのだと思います。僕の作品の中でも最大の名曲の一つかと思います。


残りの投票。
「こけぴよ」さんにポイントを入れました。夏のイベントで対バンでした。本当でしたら「カラフルDOTモーニング」を最大級で推したい気分でしたがリリースがなかったので次点で別な曲を。来年の正規リリースを強く希望します。コードとメロディの遊び感覚は自分に近いものがあると感じました。


PS
これはぜひ書いておきたいと思いましたので。
先のコメントにある通り、僕の中では「手をつなごう」のほうがメインのつもりだったのです。しかし図らずも「Say it!」のほうが受けてメインになってしまい、手をつなごうはカップリングになってしまいました。もちろん「Say it!」はいい曲で僕も好きなのですが、メインのつもりは全く無かったので、この顛末はとてもびっくりしましたね。その意外性はおもしろいとも思うのですが、プロの作家として、そういった予想外の展開になったということは、あまり褒められたものではないと思うのです。また、カップリングということで、雑誌等の媒体で言及される機会も少なく、「平和の曲」としては、そんな反応でよかったのだろうか…と今も思っています(長崎市長に贈呈はされた)。
「手をつなごう」がメインになれなかったのは、ひとえに僕自身の力不足だった、そう今も思っています。この悔しさを糧にまた精進してまいります。皆様、にょろしくお願いします。

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2014年12月30日

第3回アイドル楽曲大賞(2014)投票コメント完全版

今年もこの季節がやってきたのよ。
第3回アイドル楽曲大賞2014」というものに投票してみました。
また昨年と同じく、投票時に書けなかったことも加えて完全版ということにしてみました。


メジャーアイドル楽曲部門 / 不参加(島崎遥香ソロ希望w)


★インディーズ/地方アイドル楽曲部門

♪1位 曲名/歌手 : What A FantaG☆ / MilkShake
ポイント : 3
選考理由 : コンポーザーです(笑)。
2ndシングルで、制作順としては4曲目になります。
誰でもそうだと思いますが、僕の曲には、シンガーソングライターとしての自分の作風や、友人に言われる「まさにこれはからかわさんだねー」みたいな、よく知られたカラーみたいなものがあります。
今までのミルクセーキ曲には、敢えてそれを反映させず、作家に徹してみようと思っていました。ですが、この曲でそれを撤廃し、逆に、敢えて「一聴して判る自分カラー」を投入して創ってみたのです。ブレイクやキメの部分などは、僕のファンや知り合いが聴けば「キター!」と爆笑モノでしょう。それをわざと狙ってみた、ということなのですね。
ギターはデビュー曲「ミルクセーキ大作戦」と同じく、トリハチ先生。好きに弾いてほしいとは言ったのですが「イメージはヴァン・ヘイレンのパナマである」とも伝えました。そういう風味に仕上がっているだけでなく、トリハチ先生、個人的趣味により、自然にブライアン・メイ風になってるところが面白いです。こういうのは共同作業の妙ですね。
全体的な曲調に関しては、運営PのSIZUKAさんから大雑把な希望がありましたので、それに沿ったものです。それを受けて、上記のように僕が広げたということですね。彼女からの歌詞も、無理クリ詰め込んだ部分などに、特徴が現れてると思います。自分では決してこのようにはしないと思うので、これもコラボの妙、ということになると思います。
そういった諸々含めまして、サウンドメイキングやアレンジに関して今回は、「僕の作りたいサウンド」に拘ってみたのです。結果、そのように仕上がり、僕としてはすごく満足してます。これで十分満足したので、次回作からは、世界観をまた広げて行きたいと思ってます。


♪2位 曲名/歌手 : 日曜日は大キライ! / MilkShake
ポイント : 3
選考理由 : コンポーザーです。
これは、昔、僕自身が歌ったオリジナル曲です。書いた当初から、この曲は女子向きの曲だ、といろんな音楽関係者に言われ続けてたのですが、その割には、なかなか女子によるカバーが実現しませんでした。ですので、遂に!ミルクセーキで実現したことについては、本当に感無量です。苦節15年、構想15年、みたいな感じです。
作詞作曲を僕がやり、しかも僕自身のバージョンが既に存在してますから、せっかくミルクセーキがカバーするのに、また僕がそれをやったのではツマラナイ、と思いました。ですのでこの曲のアレンジは、友人のヒロヒロユキ氏にお願いしました。元のイメージをスッカリ変えてほしいと。その要望通り素晴らしく出来上がり、大満足でした。任せて正解だったと思います。

これは是非ココで書いておきたいのですが、歌詞の「土曜日も日曜日も」という部分。実は、この歌詞を書いたその時は、なんと!土曜日は学校が休みではなかったのです!
この曲を書いてた当時、たまたまTVを見ていた時に「今後法律が変わり、学校はツキイチから隔週土日休み、それを経てから、やがて完全土日休みに移行する」というニュースを観たのです。その時僕は、割とすぐにそういう制度になるんだ、と勝手に思って歌詞を書いたのですが、実はそうではなく、何年もかけてそういう制度にしていく、ということだったらしく!なので、曲をリリースしても、ちっとも「完全週休2日」になりませんで、個人的に「あらら」などと思っていました。
そして完全に学校週5日制になったのが 2002年4月からなのですが。その後、調べてみますと、なななんと!その年に小学校に入学する世代が、ミルクセーキ初代メンバー最年少チームのケイなどの世代だったのです!その事実を知った時、この曲はまさに!ミルクセーキが歌うためにあった曲だ!と思いました。
まるでタイムマシンで未来に来たような歌詞を書いたことが、こういうカタチで結実するとは思ってもみませんでしたね。運命とは不思議なものです。


注!旧メンバーバージョン。


ほかの投票。
♪5位 曲名/歌手 : 80デニールの恋 / 寺嶋由芙
ポイント : 1
選考理由 : この曲の作者で、自身が歌っても居る「ゆり花」さんのファンでした。よい楽曲だし、寺嶋さんもよいのですが、作者本人のバージョンが印象的なので、今一歩、そこには及んでない気がしたのです。なので、ちょっと辛口の点数になった。でも、じゅうぶん素晴らしいです。


以上。今年はこんな感じかなあ。(あっさりw)


PS
日曜日は大キライ!についてですが、歌詞の内容は「実話」です。この時の僕の彼女さん、付き合って1ヶ月で、釧路から東京に転校してしまいました!そんな顛末を歌った、この曲の続編が「放課後が待ちどおしい」という曲です(コチラで聴けます!)。なんとなく、叶った恋より、叶わなかった恋の方に想いが残るのは、僕みたいな「思春期男子」には、ある意味「正しい」のかもしれません。

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2013年12月 1日

第2回アイドル楽曲大賞(2013)投票コメント完全版w

初めて「第2回アイドル楽曲大賞2013」というものに投票してみました。

投票の際にコメントを書けるので、各曲についてコメントを書いて投稿したのですが、主催者メンバーに「それを読めるブログエントリも書いてほしい」と言われたので、それでは、ということでコチラでも公開することにしました。で、せっかくなので、投票時に書けなかったことも加えて(200字制限があったので)完全版ということにしてみました。なお、投票内容は、読めば分りますが、全部ほぼ手前味噌なもので内輪への投票です。すいません。


メジャーアイドル楽曲部門 / 不参加


★インディーズ/地方アイドル楽曲部門

♪1位 曲名/歌手 : ミルクセーキ大作戦 / MilkShake
ポイント : 2
選考理由 : コンポーザーです(笑)。
オーディション審査をしたとき、参加メンバーの音感のよさに刺激を受け、せっかく書くのならば、是非ともそれを最大限活かすメロディラインにしたいと思い創りました。メンバー全員の力量を平均的に捉えて、中くらいの難易度の曲を書くことも考えたのだけど、やっぱりそれではおもしろくない、デビュー曲であり最初の1曲なのだから、メンバーが持ってる最大スペックを引き出さなければ意味がない、と思ったんですね。最初から全力で行くしかない、と。なので、あえて、現時点で実力が一番のメンバーに合わせて作ることにしたのです。他のメンバーはそれに着いていくことで上達し、それがひいてはグループ全体のスペックアップにもなるだろう、と。人生たった一度の初体験だもの。全力で行くしかない、全力で、ということです。
ということなので、一聴して親しみやすくは出来てますが、細かく聴くと、部分的な転調や借用和音など、単一スケールでは歌えないようにメロディを作ってあります。作りながら「これは歌えるか?これはどうだ?こんなのもいけるだろ」と、メンバーのことを常に思いながら、会話するように作業していました。曲が出来上がって、初めてみんなで合わせたのを聴いた時、各メンバーの歌は、だいたい僕の想像通りでしたので、「おー思ったとおりだった!」と達成感がありましたね。これなら、今後の第2作以降も、躊躇なく高スペックぶっ込めるなと思いました。
歌詞は運営のシズカさんです。僕の場合、ほとんどが曲先で、歌詞が最初にあって曲をつけたことはほとんどありませんでした。なので、シズカさんから「歌詞が出来たから」と送られてきたときは、「やべ、先に書かれてしまった!」と正直焦りました。また彼女は、作詞がほぼ初体験ということで、JPOPの形式に乗っ取って書かれてはいませんでしたし、まるで「日記のような」超長文(笑)でした。なのでどうしようかと最初考えたのですが、それが逆に新鮮でしたし、ここで「出来ません」と返すと「負け」な気がしまして、ここは「わかりました」と、そのまま請けることが試練である、と考えることにし、頂いたまま書き始めました。結果的に、構成をいくつか変更したほかは、ほぼ頂いたまま曲をつけたはずです。なかなか貴重な経験でした。

聴くと分るように、その歌詞には長崎弁が一部盛り込まれています。自分自身の長崎での活動やプロデュースの際にも常々思っていたことですが、地方アーティストだから、長崎だから、と言って、わざとらしくあざとく「地域性」をことさら強調することは、自分の中では「僕がすることではない」と考えていました。ですが、ここでの長崎弁は、そういうあざとさがなく、むしろスムーズでしたので、これなら楽しんで書ける、と思ったのを覚えています。この辺は、ミルクセーキだけでなく、ご当地アイドル、地方アーティスト、というものの今後のあり方、というものを考える際の、何かのヒントになってくれればいいな、と個人的には思っています。名物や名産を歌うだけで地域の歌になる、というような安易なものではない、ということです。

曲のタイトルですが、最初は全然別なタイトルになっていました。ちょっと違う気がする、とメンバー含めみんなで再考し、僕は「ミルクセーキの○○大作戦!」みたいのがいいんじゃないの?と提案したところ、その中間がなくなって、いつのまにかシンプルに「ミルクセーキ大作戦」になっていました。これはすごいよかったと思います。

アレンジについてですが、よく「モータウン系」と言われるのですけど、確かにそうですが、個人的にはそれをもっとパンクっぽく、イギーポップやジュディマリみたいにハードにしたかったのです。ロックバンドがモータウンをやってみた、というような、JAM(YUKIではなくポールウェラーのほうの)のようなざっくりしたものにしたかったのです。その意図が伝わったら嬉しいです。個人的にはBassとDrumsにいちばん力を入れました。リズムセクションだけ聴いてもカッコいいのではと思います。ギターはバンド時代からの盟友トリハチさんです。さすがに付き合いが長いだけあって、こっちが想像してたとおりのギターアレンジになり、特に各所のオブリガード的なフレーズは、かなり曲全体のコード感やイメージを左右する重要な要素となっていると思います。

ということで、この曲については、メンバーの想定した力量と、形式には囚われない歌詞があったからこそ、こうした完成形になったのだと思っているので、そういう意味でこの作品は、グループと作詞者と僕の3者による、純粋なコラボ作品だと思ってますし、その出会いがなければ生まれていないことは確かだと思います。共同作業の素晴らしさを経験しましたね。ホントにありがとうございました。


♪2位 曲名/歌手 : Just 2 of us / MilkShake
ポイント : 2
選考理由 : コンポーザーです。
これも大作戦とまったく同じ理由、趣旨で創りました。ここで意識したのは、所謂アイドル楽曲、ということではなく、普通にJPOPとして成り立っているもの、ということでした。僕自身は若くありませんけど、21世紀になって、若手JPOPの歌手やアーティストを大量に聴くようにしていまして、それがこの曲を書く際に反映され、役立ったと思います。また今現在の僕個人の作風にも、コチラのほうが近いと思いますし、自分でも歌いたいほど好きな曲です。
曲が出来て、最初の歌とコードとループだけの段階では、正直どうなるのか、これでいいんだろうか、と思っていました。ところがその後、半日かけてアレンジを付けていき、プレイバックした時、自分の曲なのに「これって、こんな曲だったのか…」とすごい感慨があったのです。不思議でした。頭の中ではそのアレンジがあったはずなのに、実際に音にしてみると、今までにないような感動を覚えたのですよ。その仮アレンジを作詞の運営さんに送ったところ、やはり同じようなことを言っていました。全然別世界に行ってしまうような、自分の手元を離れて普遍性が加味されたような気がしたのですね。これは不思議でした。忘れられない経験です。
その後、アレンジでシンベが核になると気付き、シンベ名手の友人に参加を依頼しましたところ、曲が気に入ったのでアレンジとミックスにも参加したい、と言われ、最終的にはその彼との共同作業になりました。自分が至らない部分に音が足されたりして感心しましたね。いい経験をさせてもらいました。


♪3位 曲名/歌手 : 逢いにきんしゃい / Rev.from DVL
ポイント : 2
選考理由 : このグループのコンポーザーさんは九州在住時に知り合ったRizさんというユニットです。Rizのライブは何度も拝見しましたが、Zunさん楽曲の、マニアックなコードや細かいフレージングには本当に感心していました。またRieさんのヴォーカルの色彩感も素晴らしいものでした。Rev.from DVL の楽曲はどれも、それらの特徴が活かされているだけでなく、アイドル楽曲ということで、メロディの親しみやすさも加わり、もちろん歌唱指導もあいまって、最強の仕事になってると思います。同業者として最大限リスペクトしますし、純粋に素晴らしい楽曲として、心から推します。


♪4位 曲名/歌手 : ママのニューバッグ / きゃら♡ふる
ポイント : 2
選考理由 : Rev.from DVLと同じ理由です。Rizさんの楽曲スタイルが、アイドル提供となることで、昇華して素晴らしく完成してると思います。


♪5位 曲名/歌手 : ハロー♡HATSUKOI(コニー ver.) / モコモコ
ポイント : 2
選考理由 : マスタリングで参加しました。
企画段階からずっと過程を追っていましたので、デモから完成に至るまでの途中段階を知ってる身としては、あそこからココまでのものに出来上がった、というのは感慨があります。パロディものということで、元ネタを知っている身としては、ああなるだろう、こうなるだろう、という想像はあったのですが、アレンジの二方とも僕より若い世代、ということで、元ネタの解釈のしかたに新しさがあり、元を「リアルで」知ってる僕なんかより、ずっといいアレンジ&ミックスになったと思います。マスタリングの際には、当然「無加工な」2ミックスを聴くわけですから、そういう素のミックスを聴くことができたのも(役得だけど)すごくよかったことです。

ということで、個人的な気持ちとしては、とかく作曲家やPは室内的作業でヒキコモリなので、他の方々の仕事振りを知る機会もそうそうないのですが、これの参加経験で、ああみんな自分と一緒なんだなあw と知ることが出来たのはとてもよかったと思います。孤独ではないぞ、という気持ちですね。よいものを見させていただきました。


アルバム部門 / 不参加
推し箱部門 / 不参加

第2回アイドル楽曲大賞2013ホーム

Milkshake
(写真クリックで試聴!)


いかがでしたでしょうか。自分の曲についてはなかなか語る機会もないので、せっかくなのでいろいろ書きました。まだまだ書くことはあるけど、とりあえず、こんな感じにしときますw 何か質問は、いつでも受け付けますし、その都度答えて、ここに書き加えていくのも楽しそうです。どんどんカモーン。

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2013年8月 9日

天然を必然にして数値化したヒト~松任谷由実

荒井由実時代から、一応リアルタイムで知っていた身分で、雑感を語ってみる。荒井時代のヒット曲はルージュの伝言とあの日に帰りたいで、僕も当然チャートなどでうっすら存在を知ったものだが、当時はそれほど魅力に感じていなかった。ずいぶんあとになってからふと興味が湧き、あるツテでファーストアルバム「ひこうき雲」とセカンドの「ミスリム」を聴き、その瑞々しさと斬新さにハマったけども、そのとき既に本人は「松任谷」であり、それ名義での活動から観れば、一般的には「過去の天才少女」ということに過ぎなかったように思う(あくまで個人的な印象と、僕の周りの人々の反応から見た感想です)。荒井時代の天才少女ぶりと比較すると、当時の松任谷の活動も存在も地味であったし、なにより音楽家としての信頼度が、同時代の所謂「ニューミュージック系」人気アーティストに比べると、どこか危うく薄いような印象があった。たとえば松任谷由実が何かの音楽を担当した、と聴いても、正直ピンと来なかったし、当時人気の、例えばゴダイゴなどに比べても、松任谷の立ち位置は「サブ」という存在に過ぎなかったように思う。まさに「ラーメン屋のテレビで見るような音楽ではない」のであった。

さて、そんな昔話は僕の故郷時代の話で、上京してから僕の意識は一変するのだ。北海道と違って、松本隆的世界観や、ユーミンの音楽観が、東京の風景や空気に想像以上にハマることに気付いた僕は、それら(ティンパン系)アーティスト達のヘヴィリスナーになった。彼らの描いてる世界は、あくまで本州以南の世界観であり、北海道に通用するものではまったくなかった。季節感もまったく違ったし、匂いも色彩もまったく違った。東京で初めて聴いたそれらの楽曲が、とてつもなくリアルに聴こえることに僕は大変ショックを受けた。世間的に浸透しているとか、そんな下世話なことはどうでもいいのであった。ともかく作品として完成していること、それがすべてだった。そのとき僕は、田舎モノにはわからない音楽や文化というのは確実にある、と悟った。そして、音楽家を目指していた僕は、そういう「ジャパニーズ・スタンダード」を知らなければ日本で生き抜いていけない、と強く思い、そこから10年余り、洋楽ロックから離れ「JPOP」というジャンルを聴き続けることになる。

東京に出て改めて聴いた松任谷由実は全てが新鮮だった。荒井時代とは違う、何か別な世界がそこにあった。最初は気付かなかったが、やがてそれは「計算」ではないか、と思うようになった。と言っても、凡人が言うところの計算じゃないのだ。彼女ならではの「自己分析」による計算なのだ。荒井時代に人々を魅了したもの、それを踏まえつつ、天然ではできないようなもの、綿密に計算されて、巧みにユーミン色を混ぜつつ「生産」していく。彼女の「自己分析」は他者に比べて抜きん出ており、彼女自身が発見した「公式」に当てはめて、それプラス、前述のニューミュージック系他者、または往年の歌謡曲などといった下世話成分も研究成果として加味したうえで、徐々に、全国に通用する「ユーミンブランド」というスタイルを完成させていったのであろう。個人的には、松田聖子と麗美に書き下ろしていた時代に、それは完成したのではないかと思っている。最初の、いくばくかの天然が入った作品から、末期にはちゃんとしたジャパニーズスタイル(ABCABCDCC)になっているのが見事である。そこで彼女は何かを掴んだのであろう。そして自身のアルバム「NO SIDE」~「DA・DI・DA」で自己名義としても完成するのだ。
そこからのユーミンは、みんなご存知のとおり。何かの音楽を担当、と言われても「ああユーミンならだいじょうぶ」と言わしめる存在になった。そのころには、かつてのニューミュージック系な人々は居なかった。結局、生きのこって継続したのはユーミンだけなのである。

いまの僕は荒井時代より松任谷時代のほうがはるかに好きである。そこには、簡単には枯れないぞ、というような気概があるし、計算があるし、それでも消し去れない天然があるし、なにより本人の努力の結果が作品として透けて見えるのが素晴らしいのだ。彼女は荒井時代の自分に溺れることなく、それを冷静に分析し、どのように展開させて継続すれば「仕事」になるか研究したのだ。天然は限界がある。彼女が目指したのは、それに根ざした生産なのだ。曖昧で不安定な「天然」とか「天才」とかいうものに惑わされず、きちんとした数値にして、安定生産を図りたかったのではないか。彼女の実家は「呉服屋」という「商家」である。売れるものを商品としてしっかり創り続けること。それには、もう枯れたとか、今日は気分がのらねえ、などと不安定なロック気質ではだめなのだ。彼女(と正隆氏)が目指したのは安定した「システムとしての天才ユーミン」なのであろう。それに当って、荒井時代の自らを分析し数値化し、工業生産化したのだ。そう考えると、非難されがちなバブル時代の「ミリオン」という数字も大変意味深く感じるだろう。僕が「ちょっと別な意味での」天才、として、今も彼女を尊敬して止まないのは、作品力だけではなく、そういった理由もかなり大きいのである。

もしJPOPの作曲家を目指すのであれば、松任谷時代の彼女の作品を順に聴き進んでいくことは、とても勉強になるはずだ。彼女がどうやって「JPOP」を作っていったか、その過程が全て見えるからだ。松任谷由実はJPOPを発明したアーティストのひとりであるといってもいい。JPOPの成り立ちの歴史が、彼女一人の作品を聴くだけでわかるなんて、すごいじゃないの。


以前書いたもの。「オレが選ぶユーミンベスト10」
http://karakawa.cocolog-nifty.com/egm/2005/04/10-b690.html


【追記】
ツイッターで、アルバムごとの印象などを語ったログが出てきたので、参考のために貼っておきます。貴重なリアルタイムの感想ですね。


- 30年間好きで居続けるって、たとえば僕は「ナイトウォーカー」とかの曲も、今も当時とまったく変わらない熱量で好きだけど、そういうことだもんね。

- あとは、「ずっとそばに」とか「時間の国のアリス」とかかな、当時ので今もそのまま好きなのは。そのまま、というのが重要なのね、途中で変わらなかった、ということだからね。そいうのってすごい不思議なんだよなー。

- これも84年かー。是非とも本人に歌って欲しかったんだけどなー。残念ながらセルフカバーがないのだ。他はけっこうあるのに。>麗美 愛にDESPERATE

- 84年あたりのユーミン本人はヴォイジャーとノーサイドなので、僕はどっちも後追いだからリアルでは知らないのよ、残念。

- なので当時で知ってる曲と言うと、その前の「ナイトウォーカー」になってしまうんですね。でもあれはホントにずっと好きだった曲のひとつ。貴重かも。

- 今はずいぶんユーミンにも慣れてシャッフルで出ても聞き過ごせるんだけど、それでも「ナイトウォーカー」と「よそゆき顔で」だけは、惹き付けられてしまうなあ。

- 昔はユーミンをそうやって聞き流すとか、とんでもねえ、って思ってたから。ちゃんと正座して聴くもんだっていう。

- あまり人には言ったことないけどね、2000年代の僕の神様がaikoだとすると、その前まではユーミンだったんだよ。

- 当時はホントにたくさん好きだった。歌詞も全部バイブルだったし、歌詞とメロディとコードで感じるバーチャルリアリティなんだから、感受性がないとユーミンの歌はわからないの!とまで言ってたんだよ僕はw

- その話を最後にした相手は、母の介護で引退したコラボ女子だったか…。いま思い出した。96年だ。そこまではそう思ってたんだ。。

- そのあと琴線に引っかかったのが、2001年に「夢の中で」なんだよな。5年後だ。それも後追いだったけど、それはよかったんだ。スユアの波で3曲だけ。久々に歌いたくなったんだよな。アルバムで3曲歌えれば僕はじゅうぶんだったよ。ユーミンだ、よかった、て。思えたから。

- aikoもそうだけど、ゆーみんも音楽的に分析したことがほとんどない。歌とメロディと歌詞だけ。分析すると終わってしまう。。という意識がすごくあって。だから神様なのだけど。

- 後追いで知ってすごく好きになったのは、「潮風にちぎれて」と「ヴォイジャー(曲)」だった。ちょっと地味だけどじわじわ来るのが好きだったんだな。

- あとは「トロピックオブカプリコーン」とかもすきだった。後追いは耳が肥えてるから、リアルみたいに好きになるわけには行かないけど、それでもそういうのは、今聴いてもいいって思えたんだよな。

- 90年代からだと不動の名曲「サンドキャッスル」があるので、そこは揺らがないけど、ほかにも小品で好きなのがけっこうあったよ。「この愛に振り向いて」とかはかなり好きだったと思います。

- 「サンドキャッスル」はね、バンドのレコーディングの帰り、大晦日だったんだけどね、車の中でFMで流れたのを聴いて「ユーミンだーー帰ってきたーー」って思ってすごく感動した。やっとこういう曲創ってくれたんですね、って。

- 10年ぶりくらいだったんじゃない?ああいうの書いたのが。つまりそれは10年経ってバブルが終わってしまったので、っていう悲しい現実でも合ったのだけど。っていう情報は後追いだけどw

- それまではずっと聴いてなかったの。でもそれで嬉しくて、そこから春よ来いのアルバムまでリアルでちゃんと聴いたんだよ。だからあそこの数枚は、リアルに自分の人生に重なってていろんな思い出があるな。

- それ以外では何度もいうけど、「昨晩」はホントにアルバム丸ごと好きで、何度聴いたかわからない。あまりに聴きすぎてそのあとは聴けなくなってしまった。それは飽きたとかじゃなくて重くなってしまったのね。

- いまでも、それこそ正座して聴かなきゃいけないアルバムみたいに思ってるところがある。ずっと気を抜けないんだモノw

- 「ランチタイムが終わる頃」ね。これもずっと変わらずに好きな曲じゃないかな。これら3曲は、どれも歌って気持ちがいい、というのがあるの。それがかなり大きいと思う。

- U-miz って私けっこう聴いてたんだなって気付いた。これ嫌いじゃなかったと思う。ヒット曲だけど「真夏の夜の夢」も好きだし。

- ティアーズで生演奏中心にけっこう戻って、昔っぽくていいとか思ったのだけど、その後のU-mizでは、上半身だけ人間(ドラムが)とかそういう組み立てになってて、最初は「なんだこれ??」みたいに思ったんだよな。でも慣れたら、いいかもって思えてきた不思議なアルバムだった。

- その後のダンシングサンは音は普通だった。同時代のほかのJPOPと同じというか。でもU-mizはちょっと違ったんだよ。それが当時は「?」となり聴き込み、それが今になって割といいなと思うのかもしれない。

- ちなみに上半身ナマっていうのは僕もよくやりました。打ち込みでスネアとハットだけ抜かしておいて、それだけを自分でプレイしてオーバーダビングするっていうの。楽しかった。私キック苦手だったのでちょうどよかったんですよw

- 話は戻りますが、音やアイディアとかでおもしろいなーって思って聴いたのが、U-mizが最後だったんじゃないかなって思う。

- アラームアラモードもちょっと音が違うアルバムなんだよね。1曲目以外はそれほど好きなのはないんだけど、音が気持ちいいので、よく聴いたのだった。単純に音がよかったからだね。ホントに。

- 真夏夜夢っておもしろい曲でさ、上半身ドラムもそうだけど、ギターも、当時外国人とかでばりばり手数多いミュージシャンみんな使ってた時代に、いきなり鈴木茂氏で、でもそれが妙に引っかかるとか、そういう違和感と、でもヒット曲っていう不思議なマッチングが今でもおもしろく思うんだよ。

- 普通、大ヒット曲っていろいろ完璧じゃん、なのにあれは違うんだよ、それまでのユーミンの流れでいえば、いくらでも完璧に出来たはずなのに、なんでいきなり荒井時代みたいなスカスカにしたかなー、と思ったんだよな。えーコケルんちゃうん?って心配したんだもんw でもヒットしたからすごい。

- こういう感想は、リアルで追ってたからこそのものなので、この数枚は追っててよかったなって思います。いいときに追ってたなって思う。たまたまだったけど。まあでも耳と感覚に引っかかったから追ったんだとは思うけど。

- それに比べると「春よ来い」は嫌いではなかったけど、みんながいい、いい、好き好き言ってたので、ああなんか、そういう消費されちゃうのか、それで花道かーって思ってちょっと寂しく思ったよね。で、僕もそこで追うの辞めちゃったのだし。

- ユーミンで、アルバムに2曲もミリオンとかありえないので、すごく終了感があったのだった。駆け込み需要みたいなさ。。

- そんな90年代の前半から後半へのつなぎでした。

- そういえばアラームアラモードだけ、後追いだけど、他のよりちょっと先に聴いたのは、当時、別冊少女フレンドで「ユーミンの曲を題材に描く」というシリーズがあって、それで「3Dのクリスマスカード」があったからなのね。へー、そんなクリスマスソングがあるんだ、と思って聴いてみた。地味だったけど嫌いじゃなかったよ。

- 思えばその辺からがバブルだったんですね、たぶん。なるほど。

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