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2016年12月25日

ミルクセーキ 2016 楽曲大賞(的なもの)。

みなさま。メリークリスマス。

さて今年も「第5回アイドル楽曲大賞2016」の季節がやって参りましたが、2016年のミルクセーキはシングルリリースがなく、アルバムだけだったので、投票はご遠慮させて頂きました。
しかし、それもなんだか年末の風物詩として味気ないので、個人的に、そのミルクセーキのアルバム「だからミルクセーキは食べ物だってば!」楽曲の中から、シングルにはなっていないアルバム曲の解説をしたいと思います!(シングル曲のコメントは一番下)


その前にまずはおさらい。試聴して買えるサイトなど。

MilkShake「だからミルクセーキは食べ物だってば!」Amazon
MilkShake「だからミルクセーキは食べ物だってば!」iTunes
MilkShake「だからミルクセーキは食べ物だってば!」ハイレゾ版
MilkShake「だからミルクセーキは食べ物だってば!」そのほか定額など全部

なお、言わなくてもご存知かと思いますが、僕がすべての曲を作っていますので。笑。


★というわけで各曲の解説

♪1:OverTure~It's MilkShake! / MilkShake(Vo.SHIZUKA)
ミルクセーキを始めるにあたって、運営 SHIZUKAさんがラジオ番組をやることになったのですね。じゃあテーマソングが要るだろう、ということでササッと作ったのがこの曲でした。そして SHIZUKAさんにササッと歌ってもらい完成。演奏入り、インスト、アカペラ(Perfume風)の3種類を渡し、どれも好きに使ってくださいと言いましたところ、アカペラバージョンはライブオープニングのオーバーチュアに使おう!ということになって、今に至ります。アルバム制作の際、これを1曲目にしたいということで、編集ミックスを丁寧にやり直しました(それまでは丁寧ではなかったのかというツッコミを待つ)。
なお、演奏入りのバージョンは、長崎名物の「氷菓である」ミルクセーキをイメージして、アイスな感じのキーボードがフィーチャーされています(Qlair を意識している)。

Shinjukumilk


♪3:イジヤゼ / MilkShake
これを新曲公開したとき「コレは本当に唐川さんの曲なの??」とザワザワしたというハードなチューン。しかし私のことをよくご存知であれば、私が屈指の「LED ZEPPELIN & ジミー・ペイジ」マニアであることは自明の事実ですし「キターーーー!」的にお喜びの方も多いかと思います。
この曲のギターは自分が弾いてるのですけど、「Led Zeppelin」というよりは「カヴァデール・ペイジ」時代を意識しています。ドラムもそうですね。これは90年代サウンドなのです。これをロゥファイな70年代サウンドにするのは僕的には違ったのです。もっと突き刺さるような人工的な音にしたかったんですね。そういう攻撃的な音だから、シズカさんが書いた「長崎弁」の歌詞とのマッチングがよいのではないかと思います。
ご存じの方もいるかと思いますが、この曲は僕自身の曲に元ネタがあります(Cold But Cute 収録 Ashikei Giirl)。そちらは大阪弁のラップ風になってるのですね。それをシズカさんに渡し「この大阪弁をそのまま長崎弁に変えたらカッコいいのではないかい?内科医?小児科医?」と提案したところ、それはよい!ということになりミルクセーキの曲になりました。
なお、元ネタのバージョンにはサビがありません。なのでサビを新たに作りました。そのモチーフもカシミール(Led Zeppelin)ですよね。カシミールと言えばハリウッド版ゴジラ。折しもシン・ゴジラ公開の2016年。タイムリーだったかと思います。

さらにもう一個、追加トリビア。実はこの「元ネタ」曲にサビを付け加えればおもしろいアイドル曲になるかも、と言ったのは、某有名アイドルグループのプロデューサーでした。その話はここでは書けないので、知りたい方は是非!僕の門前仲町ライブ にお越しくださいな!笑。(次回は2017年1月18日)


♪7:Flyaway / MilkShake ケイ Solo
作詞作曲しています。
これも僕自身の曲のカバーとなります。これで3度目くらいのリメイクじゃないかなあ。やっと「イメージ通りの」アレンジとして仕上がりまして本当に満足ですし、反響もそれを表すかのように大好評だったので本当に嬉しかった。
ケイのことについては、いくらでも言うことはあります。聴きたい方は是非、僕のライブへ(笑)。
この曲で特筆すべき点は「コーラス」です。もちろんケイ自身に全部歌ってもらいました。実は彼女から「ハモリがとても好きでカラオケなどでもよくハモってる」という話を以前聴いてたのです。まあ彼女の話を聞くまでもなく、僕自身が「ハモラー」でしたので、彼女独特の「ピッチ感」は「ハモリをやっていなければ身に付かないようなもの」だと直感的に思っていたので、それを聴いたとき「なるほど!」と思いましたよね。なので、この曲のレコーディングは「遂にケイのコーラス録りを実現できる!」という高揚感でいっぱいでした。
レコーディングの時に譜面はなかったです。その場で「こうやってみよう」「こんな感じで上に足そう」というように進めて行きました。それでもすぐ出来るはず、と確信してたからです。むしろ彼女の方からも「こういう感じ?」「これいいですね」というように、互いに構築していけるだろうと思っていました。
カバーですが、元ネタにはなかった「3回目のAメロ」が新たに付け足されています。この部分の歌詞は今回、僕が新たに描き下ろしたのです。いろんな女子が僕の曲を歌ってますけど「当て書き」って実は初めてだったかもしれない。なんか不思議な感覚だった。これについてどう思ったか、ケイには聴いてません。怖いので聴きたくないw

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♪9:Shi・shi・n / MilkShake
運営シズカさんから具体的に「こういう曲が欲しい」と言われて作った(はず)です。最初のバージョンはどんどん転調して上がっていったのだけど、ちょっとメンバーが歌うには無理があったので、普通に戻した。
今回の他の曲もそうだけど、シングルではなくアルバム曲、ということで、好きなことが出来た曲でした。ドラムの音は椎名林檎みたいにしたいとか、オルガンを入れてハードな歌謡曲みたいにしたいとか、そういう思いがそのまま実現できたので、いまライブとかで聴いても自分で「うわー、これカッケー」と思う曲ですw なんかこれくらいハジけてないとね、と。特に新木場の現場では感動したな。こんなかっこいい曲はないぜ、とか思ったもんなw もうこういう点は僕はいつでもスーパー自画自賛ですので。自分の曲を自分が好きじゃなくてどうする、みたいな。
サビの最後、決めのメロディはエミが歌ってます。エミの「エモーショナル」な歌唱がドンピシャでハマってます。この曲の振り付けはエミ自身が行ったのですが、ココの部分は「中森明菜さんみたいに、こう指をこうしてキメて」みたいに、レッスンのとき二人で話し合ったのを覚えてます。
中森明菜、ということで、これはつまり「マイナー歌謡」なのね。マイナー曲って意外になかなかカッコよくするのは難しいのだけど、これは成功したと思う。素晴らしいです。


というわけでアルバム曲の解説。いかがだったでしょうか。
ミルクセーキも活動して3年。去年は汐留があり今年はお台場があり、いっそう飛躍できましたが、いっぽう、初期メン含む4名の卒業、という節目もありました。もちろん僕も寂しいですが「新時代ミルクセーキ」は来年もまだまだ続きます。そして、それにふさわしい新機軸楽曲もどんどん書いていく所存ですから、みなさま、是非これからも期待して待っていて頂ければ幸いです。

そして楽曲大賞、来年は上位進出を狙って再びエントリーできるよう頑張りマスク!

では!らたまいねん!

Milkshinkiba


過去の楽曲大賞コメント。
*2013版
*2014版
*2015版


追伸
*「Shi・shi・n」を製作中に「ボカロP」samfreeさんの訃報が届きました。追悼の気持ちを込めて「Shi・shi・n」ギターメロ部分のコードは「ルカルカ☆ナイトフィーバー」のサビとほぼ同じ進行で作ってあります。
僕はもともと「踊ってみた」が大好きで、愛川こずえさんのルカルカも何度見たかわかりませんし、個人的にずいぶん勉強させて頂きました。ルカルカがなければミルクセーキのプロジェクトに加わることも、ひょっとしたらなかったかもしれません。改めて「本当にありがとうございました」と今ここで伝えたいと思います。

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2016年12月23日

20th Anniversary 非圧縮リマスター3部作!

Cbc2016 ミルクセーキ唐P の原点!
20周年アニバーサリー「無圧縮 リマスターシリーズ」3タイトル完結!
ハイレゾを最大限に活かすためリミッター無しの非圧縮マスタリング!

 

 

moraクリック♪
e-onkyoクリック♪
レコチョククリック♪
*試聴もできます。
*通常版も配信中です。

 

 

というわけで「20周年記念・リマスター」シリーズが今回のリリースで無事完結しました。
まずはおさらい。今までの2作!解説をしっかり読んで下さいね(笑)。

 

無圧縮ひつじSongs! 」(e-onkyo mora)。
無圧縮 to You」e-onkyo mora)。

 

 

というわけで、今回は第3弾「無圧縮 Cold But Cute」です。厳密に言うと、今回だけ20周年ではないですが、ツイッターでのアルバム告知で言ったとおり、今回は「湾岸船橋スタジオ・レコーディングの集大成」リマスターだった、ということでよいのではないかと思います。

 

ジャケット写真にあるとおり、当時私はホテル勤務をしていました。ドラマー&バンド活動を辞め、ホテルの仕事を毎日しながら自宅で作品を作り貯めていたのです。
同僚のホテルマンたちはみんなノリの良い人々で、とてもありがたいことに、僕のそういった活動にも興味を示してくれたので、出来た作品を「カセットアルバム」のような形で頒布するようになりました。いま振り返って考えてみても、この「同僚というリスナーが居たこと」「その彼らからのフィードバックがあったこと」というのが、実はとても重要だったなと思います。それなしではここまで作品を作り続けられたかどうかわかりません。本当に感謝します。
旧版「Cold But Cute」は、そんなホテル時代の3年間に、友人知人同僚たちに頒布した作品の中から抜粋した選曲となっているのですが、今回は、当時の頒布作品「ほぼ全曲」をボーナス・トラックとして追加収録しました。
そういうことなので、これらの追加ボーナストラックは初公開なのではなく、当時の知り合いがみんな持っていたものです。そういう意味では僕にとっても、また当時のみんなにとっても、凄く懐かしいのではないかと思います。

 

聴くと分かる通り、それらの中には、今となれば「習作」扱いされるべきものもあるかと思います。また、後にアレンジを流用したり、後年リリースした曲の元ネタ的な作品もあります。そういうこと含めて全てが「90年代・湾岸船橋」時代の記録だと考えたのです。

 

今回の最終トラックでボーナストラック「湾岸船橋 1993 Club MIx」を収録したのは、そういう理由です。当時入手したばかりのデジタル・マルチトラック・レコーダーに「ナマの雷鳴」やら「前衛的ピアノ」「フィードバックギター」などを録って遊ぶ、というのは、まさに街の外れ湾岸地域での一軒家だから出来たことで、それらの混沌としたミックスこそが、当時の湾岸船橋スタジオ風景そのものなのです。

 

 

20周年リマスター3部作でやりたかったこと。

 

そのひとつは何度も言ってますとおり、当時仕上げたままの「非圧縮マスター」を使用すること。
それプラス、当時完成させた「全てのミックス済み作品」を公開する、というのも大きな目的のひとつでした。つまり「湾岸船橋」時代の活動歴を「まるまる」リリースする、ということです。
これはどういうことかというと、いうなれば「僕の遺言」です。知人に頒布したり、レコード会社や音楽事務所に送ったり、そのように外に向けてバラバラと放ってしまった90年代の僕の曲を、全てもう一度まとめて、発信元のマスターから再放流したかった、ということなのです。こうして再リリースしてしまえば、今後は、最新でベストな状態の全作品が世界中の何処かに必ず残ることになります。僕の手元から失われたとしても、僕自身が消えたとしても、世の中の何処かには残る、それでいいのだと思ったのです。

 

 

まとめ

 

今までの作品の詳細解説となります。
無圧縮ひつじSongs! 」解説。
無圧縮 to You」解説。

 

 

20周年シリーズのマスタリングについて
「無圧縮」というポリシーがあったため、コンプレッサー、リミッター等は通していません。
そのため、他アーティストの曲と混ぜて聴くと、音量が小さく感じられる場合がありますが、それは当作品の仕様となります。

 

 

「無圧縮ひつじSongs!」を聴いた皆様からの反応まとめ!
http://togetter.com/li/976598

 

 

非圧縮リマスターについて〜ラウドネス・ウォー(音圧戦争)とは

 

昨今のリマスターについて、一部から非常に批判の多い問題が一つあります。それは「音圧戦争(音圧競争とも言う)」です。

 

僕がこれらのアルバムを録っていた1996年当時、レコーディングやCD制作について「一般人が」出来ることは大変限られていました。全て手作業だったため、同じミックスを再現することは不可能でしたし、一度ミックスして「2MIX マスター」を作ってしまうと、それを加工することも非常に難しかったのです。せいぜい、コピー時にレベルを調整するとか、その程度しかできません。なので、例えば今のように「少々不揃いでも最後のマスタリングで綺麗に揃えればいいや」など後回しには出来なかったのです。なので、2MIX製作時に「完成版に近い状態のもの」を作らなければなりませんでした。そういう意味で、今回のアルバム曲は、全曲、マスタリングが不要なくらい、ちゃんと、あらかじめ揃えてMIXが作られているのです。
今回のリリースにあたって、それをそのまま活かしたいと。つまり、当時しっかり練って考えられていたダイナミックレンジやレベルなどを、そのまま加工せずにリリースしたいと考えました。そのまま、ということは、リマスターしない、ということです。音圧も上げず音色も加工せず。そもそも、それで大丈夫なように作ってあるのだから、余計な作業は要らないのだ、ということです。そうして「圧縮しない」マスターが、どんだけダイナミックレンジがあるのか、そこを是非、聴いて欲しいと思ったのです。

 

音圧がなく迫力がない、と言っても、それは同じ音量で比べるからで、普通にヴォリュームを上げていけば迫力ある音になりますし、むしろ、その強弱が豊かなダイナミックレンジや奥行ある音像に、初体験の方は新鮮な感触を覚えるかもしれません。

 

 

デジタル変換について

 

*レコーディングで使用したマルチ。→TASCAM DA88(48kHz、16bit)。
*ミックスで使用したミキサー。→MACKIE CR-1604(*Cold But CuteのみYAMAHA)。
*マスターで使用したテープ。→PCMプロセッサ(44.1kHz、16bit)。
*PCMマスターに施された「プリ・エンファシス」のDRを活かすため24bit 拡張変換。
★結果として20年目にして初の!デジタル44.1kHz、24bitハイレゾマスターが完成!

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