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2016年12月23日

20th Anniversary 非圧縮リマスター3部作!

Cbc2016 ミルクセーキ唐P の原点!
20周年アニバーサリー「無圧縮 リマスターシリーズ」3タイトル完結!
ハイレゾを最大限に活かすためリミッター無しの非圧縮マスタリング!

 

 

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*試聴もできます。
*通常版も配信中です。

 

 

というわけで「20周年記念・リマスター」シリーズが今回のリリースで無事完結しました。
まずはおさらい。今までの2作!解説をしっかり読んで下さいね(笑)。

 

無圧縮ひつじSongs! 」(e-onkyo mora)。
無圧縮 to You」e-onkyo mora)。

 

 

というわけで、今回は第3弾「無圧縮 Cold But Cute」です。厳密に言うと、今回だけ20周年ではないですが、ツイッターでのアルバム告知で言ったとおり、今回は「湾岸船橋スタジオ・レコーディングの集大成」リマスターだった、ということでよいのではないかと思います。

 

ジャケット写真にあるとおり、当時私はホテル勤務をしていました。ドラマー&バンド活動を辞め、ホテルの仕事を毎日しながら自宅で作品を作り貯めていたのです。
同僚のホテルマンたちはみんなノリの良い人々で、とてもありがたいことに、僕のそういった活動にも興味を示してくれたので、出来た作品を「カセットアルバム」のような形で頒布するようになりました。いま振り返って考えてみても、この「同僚というリスナーが居たこと」「その彼らからのフィードバックがあったこと」というのが、実はとても重要だったなと思います。それなしではここまで作品を作り続けられたかどうかわかりません。本当に感謝します。
旧版「Cold But Cute」は、そんなホテル時代の3年間に、友人知人同僚たちに頒布した作品の中から抜粋した選曲となっているのですが、今回は、当時の頒布作品「ほぼ全曲」をボーナス・トラックとして追加収録しました。
そういうことなので、これらの追加ボーナストラックは初公開なのではなく、当時の知り合いがみんな持っていたものです。そういう意味では僕にとっても、また当時のみんなにとっても、凄く懐かしいのではないかと思います。

 

聴くと分かる通り、それらの中には、今となれば「習作」扱いされるべきものもあるかと思います。また、後にアレンジを流用したり、後年リリースした曲の元ネタ的な作品もあります。そういうこと含めて全てが「90年代・湾岸船橋」時代の記録だと考えたのです。

 

今回の最終トラックでボーナストラック「湾岸船橋 1993 Club MIx」を収録したのは、そういう理由です。当時入手したばかりのデジタル・マルチトラック・レコーダーに「ナマの雷鳴」やら「前衛的ピアノ」「フィードバックギター」などを録って遊ぶ、というのは、まさに街の外れ湾岸地域での一軒家だから出来たことで、それらの混沌としたミックスこそが、当時の湾岸船橋スタジオ風景そのものなのです。

 

 

20周年リマスター3部作でやりたかったこと。

 

そのひとつは何度も言ってますとおり、当時仕上げたままの「非圧縮マスター」を使用すること。
それプラス、当時完成させた「全てのミックス済み作品」を公開する、というのも大きな目的のひとつでした。つまり「湾岸船橋」時代の活動歴を「まるまる」リリースする、ということです。
これはどういうことかというと、いうなれば「僕の遺言」です。知人に頒布したり、レコード会社や音楽事務所に送ったり、そのように外に向けてバラバラと放ってしまった90年代の僕の曲を、全てもう一度まとめて、発信元のマスターから再放流したかった、ということなのです。こうして再リリースしてしまえば、今後は、最新でベストな状態の全作品が世界中の何処かに必ず残ることになります。僕の手元から失われたとしても、僕自身が消えたとしても、世の中の何処かには残る、それでいいのだと思ったのです。

 

 

まとめ

 

今までの作品の詳細解説となります。
無圧縮ひつじSongs! 」解説。
無圧縮 to You」解説。

 

 

20周年シリーズのマスタリングについて
「無圧縮」というポリシーがあったため、コンプレッサー、リミッター等は通していません。
そのため、他アーティストの曲と混ぜて聴くと、音量が小さく感じられる場合がありますが、それは当作品の仕様となります。

 

 

「無圧縮ひつじSongs!」を聴いた皆様からの反応まとめ!
http://togetter.com/li/976598

 

 

非圧縮リマスターについて〜ラウドネス・ウォー(音圧戦争)とは

 

昨今のリマスターについて、一部から非常に批判の多い問題が一つあります。それは「音圧戦争(音圧競争とも言う)」です。

 

僕がこれらのアルバムを録っていた1996年当時、レコーディングやCD制作について「一般人が」出来ることは大変限られていました。全て手作業だったため、同じミックスを再現することは不可能でしたし、一度ミックスして「2MIX マスター」を作ってしまうと、それを加工することも非常に難しかったのです。せいぜい、コピー時にレベルを調整するとか、その程度しかできません。なので、例えば今のように「少々不揃いでも最後のマスタリングで綺麗に揃えればいいや」など後回しには出来なかったのです。なので、2MIX製作時に「完成版に近い状態のもの」を作らなければなりませんでした。そういう意味で、今回のアルバム曲は、全曲、マスタリングが不要なくらい、ちゃんと、あらかじめ揃えてMIXが作られているのです。
今回のリリースにあたって、それをそのまま活かしたいと。つまり、当時しっかり練って考えられていたダイナミックレンジやレベルなどを、そのまま加工せずにリリースしたいと考えました。そのまま、ということは、リマスターしない、ということです。音圧も上げず音色も加工せず。そもそも、それで大丈夫なように作ってあるのだから、余計な作業は要らないのだ、ということです。そうして「圧縮しない」マスターが、どんだけダイナミックレンジがあるのか、そこを是非、聴いて欲しいと思ったのです。

 

音圧がなく迫力がない、と言っても、それは同じ音量で比べるからで、普通にヴォリュームを上げていけば迫力ある音になりますし、むしろ、その強弱が豊かなダイナミックレンジや奥行ある音像に、初体験の方は新鮮な感触を覚えるかもしれません。

 

 

デジタル変換について

 

*レコーディングで使用したマルチ。→TASCAM DA88(48kHz、16bit)。
*ミックスで使用したミキサー。→MACKIE CR-1604(*Cold But CuteのみYAMAHA)。
*マスターで使用したテープ。→PCMプロセッサ(44.1kHz、16bit)。
*PCMマスターに施された「プリ・エンファシス」のDRを活かすため24bit 拡張変換。
★結果として20年目にして初の!デジタル44.1kHz、24bitハイレゾマスターが完成!

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