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2013年12月 1日

第2回アイドル楽曲大賞(2013)投票コメント完全版w

初めて「第2回アイドル楽曲大賞2013」というものに投票してみました。

投票の際にコメントを書けるので、各曲についてコメントを書いて投稿したのですが、主催者メンバーに「それを読めるブログエントリも書いてほしい」と言われたので、それでは、ということでコチラでも公開することにしました。で、せっかくなので、投票時に書けなかったことも加えて(200字制限があったので)完全版ということにしてみました。なお、投票内容は、読めば分りますが、全部ほぼ手前味噌なもので内輪への投票です。すいません。


メジャーアイドル楽曲部門 / 不参加


★インディーズ/地方アイドル楽曲部門

♪1位 曲名/歌手 : ミルクセーキ大作戦 / MilkShake
ポイント : 2
選考理由 : コンポーザーです(笑)。
オーディション審査をしたとき、参加メンバーの音感のよさに刺激を受け、せっかく書くのならば、是非ともそれを最大限活かすメロディラインにしたいと思い創りました。メンバー全員の力量を平均的に捉えて、中くらいの難易度の曲を書くことも考えたのだけど、やっぱりそれではおもしろくない、デビュー曲であり最初の1曲なのだから、メンバーが持ってる最大スペックを引き出さなければ意味がない、と思ったんですね。最初から全力で行くしかない、と。なので、あえて、現時点で実力が一番のメンバーに合わせて作ることにしたのです。他のメンバーはそれに着いていくことで上達し、それがひいてはグループ全体のスペックアップにもなるだろう、と。人生たった一度の初体験だもの。全力で行くしかない、全力で、ということです。
ということなので、一聴して親しみやすくは出来てますが、細かく聴くと、部分的な転調や借用和音など、単一スケールでは歌えないようにメロディを作ってあります。作りながら「これは歌えるか?これはどうだ?こんなのもいけるだろ」と、メンバーのことを常に思いながら、会話するように作業していました。曲が出来上がって、初めてみんなで合わせたのを聴いた時、各メンバーの歌は、だいたい僕の想像通りでしたので、「おー思ったとおりだった!」と達成感がありましたね。これなら、今後の第2作以降も、躊躇なく高スペックぶっ込めるなと思いました。
歌詞は運営のシズカさんです。僕の場合、ほとんどが曲先で、歌詞が最初にあって曲をつけたことはほとんどありませんでした。なので、シズカさんから「歌詞が出来たから」と送られてきたときは、「やべ、先に書かれてしまった!」と正直焦りました。また彼女は、作詞がほぼ初体験ということで、JPOPの形式に乗っ取って書かれてはいませんでしたし、まるで「日記のような」超長文(笑)でした。なのでどうしようかと最初考えたのですが、それが逆に新鮮でしたし、ここで「出来ません」と返すと「負け」な気がしまして、ここは「わかりました」と、そのまま請けることが試練である、と考えることにし、頂いたまま書き始めました。結果的に、構成をいくつか変更したほかは、ほぼ頂いたまま曲をつけたはずです。なかなか貴重な経験でした。

聴くと分るように、その歌詞には長崎弁が一部盛り込まれています。自分自身の長崎での活動やプロデュースの際にも常々思っていたことですが、地方アーティストだから、長崎だから、と言って、わざとらしくあざとく「地域性」をことさら強調することは、自分の中では「僕がすることではない」と考えていました。ですが、ここでの長崎弁は、そういうあざとさがなく、むしろスムーズでしたので、これなら楽しんで書ける、と思ったのを覚えています。この辺は、ミルクセーキだけでなく、ご当地アイドル、地方アーティスト、というものの今後のあり方、というものを考える際の、何かのヒントになってくれればいいな、と個人的には思っています。名物や名産を歌うだけで地域の歌になる、というような安易なものではない、ということです。

曲のタイトルですが、最初は全然別なタイトルになっていました。ちょっと違う気がする、とメンバー含めみんなで再考し、僕は「ミルクセーキの○○大作戦!」みたいのがいいんじゃないの?と提案したところ、その中間がなくなって、いつのまにかシンプルに「ミルクセーキ大作戦」になっていました。これはすごいよかったと思います。

アレンジについてですが、よく「モータウン系」と言われるのですけど、確かにそうですが、個人的にはそれをもっとパンクっぽく、イギーポップやジュディマリみたいにハードにしたかったのです。ロックバンドがモータウンをやってみた、というような、JAM(YUKIではなくポールウェラーのほうの)のようなざっくりしたものにしたかったのです。その意図が伝わったら嬉しいです。個人的にはBassとDrumsにいちばん力を入れました。リズムセクションだけ聴いてもカッコいいのではと思います。ギターはバンド時代からの盟友トリハチさんです。さすがに付き合いが長いだけあって、こっちが想像してたとおりのギターアレンジになり、特に各所のオブリガード的なフレーズは、かなり曲全体のコード感やイメージを左右する重要な要素となっていると思います。

ということで、この曲については、メンバーの想定した力量と、形式には囚われない歌詞があったからこそ、こうした完成形になったのだと思っているので、そういう意味でこの作品は、グループと作詞者と僕の3者による、純粋なコラボ作品だと思ってますし、その出会いがなければ生まれていないことは確かだと思います。共同作業の素晴らしさを経験しましたね。ホントにありがとうございました。


♪2位 曲名/歌手 : Just 2 of us / MilkShake
ポイント : 2
選考理由 : コンポーザーです。
これも大作戦とまったく同じ理由、趣旨で創りました。ここで意識したのは、所謂アイドル楽曲、ということではなく、普通にJPOPとして成り立っているもの、ということでした。僕自身は若くありませんけど、21世紀になって、若手JPOPの歌手やアーティストを大量に聴くようにしていまして、それがこの曲を書く際に反映され、役立ったと思います。また今現在の僕個人の作風にも、コチラのほうが近いと思いますし、自分でも歌いたいほど好きな曲です。
曲が出来て、最初の歌とコードとループだけの段階では、正直どうなるのか、これでいいんだろうか、と思っていました。ところがその後、半日かけてアレンジを付けていき、プレイバックした時、自分の曲なのに「これって、こんな曲だったのか…」とすごい感慨があったのです。不思議でした。頭の中ではそのアレンジがあったはずなのに、実際に音にしてみると、今までにないような感動を覚えたのですよ。その仮アレンジを作詞の運営さんに送ったところ、やはり同じようなことを言っていました。全然別世界に行ってしまうような、自分の手元を離れて普遍性が加味されたような気がしたのですね。これは不思議でした。忘れられない経験です。
その後、アレンジでシンベが核になると気付き、シンベ名手の友人に参加を依頼しましたところ、曲が気に入ったのでアレンジとミックスにも参加したい、と言われ、最終的にはその彼との共同作業になりました。自分が至らない部分に音が足されたりして感心しましたね。いい経験をさせてもらいました。


♪3位 曲名/歌手 : 逢いにきんしゃい / Rev.from DVL
ポイント : 2
選考理由 : このグループのコンポーザーさんは九州在住時に知り合ったRizさんというユニットです。Rizのライブは何度も拝見しましたが、Zunさん楽曲の、マニアックなコードや細かいフレージングには本当に感心していました。またRieさんのヴォーカルの色彩感も素晴らしいものでした。Rev.from DVL の楽曲はどれも、それらの特徴が活かされているだけでなく、アイドル楽曲ということで、メロディの親しみやすさも加わり、もちろん歌唱指導もあいまって、最強の仕事になってると思います。同業者として最大限リスペクトしますし、純粋に素晴らしい楽曲として、心から推します。


♪4位 曲名/歌手 : ママのニューバッグ / きゃら♡ふる
ポイント : 2
選考理由 : Rev.from DVLと同じ理由です。Rizさんの楽曲スタイルが、アイドル提供となることで、昇華して素晴らしく完成してると思います。


♪5位 曲名/歌手 : ハロー♡HATSUKOI(コニー ver.) / モコモコ
ポイント : 2
選考理由 : マスタリングで参加しました。
企画段階からずっと過程を追っていましたので、デモから完成に至るまでの途中段階を知ってる身としては、あそこからココまでのものに出来上がった、というのは感慨があります。パロディものということで、元ネタを知っている身としては、ああなるだろう、こうなるだろう、という想像はあったのですが、アレンジの二方とも僕より若い世代、ということで、元ネタの解釈のしかたに新しさがあり、元を「リアルで」知ってる僕なんかより、ずっといいアレンジ&ミックスになったと思います。マスタリングの際には、当然「無加工な」2ミックスを聴くわけですから、そういう素のミックスを聴くことができたのも(役得だけど)すごくよかったことです。

ということで、個人的な気持ちとしては、とかく作曲家やPは室内的作業でヒキコモリなので、他の方々の仕事振りを知る機会もそうそうないのですが、これの参加経験で、ああみんな自分と一緒なんだなあw と知ることが出来たのはとてもよかったと思います。孤独ではないぞ、という気持ちですね。よいものを見させていただきました。


アルバム部門 / 不参加
推し箱部門 / 不参加

第2回アイドル楽曲大賞2013ホーム

Milkshake
(写真クリックで試聴!)


いかがでしたでしょうか。自分の曲についてはなかなか語る機会もないので、せっかくなのでいろいろ書きました。まだまだ書くことはあるけど、とりあえず、こんな感じにしときますw 何か質問は、いつでも受け付けますし、その都度答えて、ここに書き加えていくのも楽しそうです。どんどんカモーン。

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