音楽に救われてる話
過去ログはいよいよ2月に突入。街はランタンフェスティバルだった。この辺から5月くらいまで、僕の日常が大変なことになっていく。その最初の出来事が、これから紹介するある事件だった。今振り返ると、何かの暗示だったのかもしれない。
これは最初、いつものようにツイッターのログだけ貼ろうと思ったのだけど、それだけじゃ説明し切れる内容じゃないなと思い、どうしようかな、と考えたところ、ふと、そういえばミクシーの日記で、この事を詳しく書いたはずだ、と思い出したので、そのミクシー日記2日分とともに、全部を転載しますね。
【1】
実は最近、安保→ブント→赤軍関係を読み漁ってた。
これはもちろん、先日の連合赤軍の永田洋子氏死亡がきっかけだったけど、あの事件は本当に今でもトラウマで、それはあの有名な「あさま山荘」の中継で、というよりも、その後、母から聴かされた、「総括という名のリンチ」の実態が壮絶だったから、というのがすごいでかい。あさま山荘でぶっ壊したり撃ち合いやってても、テレビ中継じゃ現実味なくて、ネタかドリフか?みたいな感覚しかないけど、その後に明らかになったリンチについては、子供心にドン引きしたからなあ。
これの怖さは、残酷だということももちろんだけど、他ならぬ自分自身が、そういうことは絶対しない、とは「言い切れない」部分にあると思う。思えば、苛めも苛められもあったし、部活内でのシゴキとか、先輩からの説教とか、あとはクラスでも、帰りの会の悪者吊るし上げとか、似たようなことはみんな経験してるでしょ。連合赤軍の総括は、それの延長上で、究極のスタイルなだけだから、そういう意味じゃ、僕らだってさしてかわらん。
あと、当時は、すごいオトナのヒトがやってるんだと思ってたけど、実際は、みんな子どもだよね。若者。それから、思想面では。
僕らが多感だった時代は、ああいった左系の思想がかっこいいし正しいと、周りの多くのヒトが思っていた。メディアもそうだし、学校での先生とかもそうだし、うちの父も、労働組合の委員長とかやってたので、けっこうバリバリだったんだよね。そういったこと全部踏まえて、僕はたぶん、そういうことよく考えもせず信じてた自分に、なんだかバツの悪さを感じて、なので大人になってからは考えないようにしてた。でも今回、この永田氏の死亡がきっかけで、もういちど、どういう事件だったのか、それから、人はどういう流れで、こんな偏った考えに至ってしまうのか、その辺をじっくり考えてみたいと思ったんだよね。まず映画が3個あるんですがね、「突入せよ」は、あれは犯人が何考えてるかわからないので。しかし、どんだけ警察に迷惑かけたかは判るけどね。そんで、それ以外の2本が参考になると思うけど、僕が見たのは、いちばんリアルだと言われてる、「実録・連合赤軍 あさま山荘への道程」っていうやつだね。これは「キャタピラー」の監督の映画です。そんで、ココにはリンク張らないけど、ネットでリアルな話が全部読めます。リアルすぎて気持ち悪くなるので張らないし、もういっかい注意しておきます。安易な気持ちで検索して読まないように。そんで、それ読んでから、映画観る。映画は、それなりに脚色と美化と端折りが入ってるから、その辺の知識あった上で見たほうがいいけど、読んでなくても、じゅうぶんすごい。これも、安易に見ないように。トラウマになるよ。
まあそんなわけで、どういう流れでああなったのか。今回やっとなんとなくつかめてきた。興味本位であれ、なんであれ、心の奥にずーーーっと引っかかってるものは、ちゃんとさらいなおして、自分を「総括」したほうがいいね。いつまでも逃げてるのはよくない。心にずっしりと重く、数日気分悪かったけど、それでも、いろいろさらってみて本当によかったと思ってる。それから、最後に、いちばん僕が今回思ったコト書く。
それは、僕は本当に音楽に救われてるってことだ。さっきも書いたけど、僕にだって、そういう「要素」はあったんだよ。誰だって、しかねない、やりかねないことだった。でも僕の場合、常に「音楽」があって、そっちへの興味とベクトルがハンパないエネルギーだったので、反れずに済んだだけだった。「音楽」という「宗教」で言えば、ぼくだって、じゅうぶん「カルト」なのですよ。それがただ「音楽だったから」助かってるだけ。僕が生きてるのは、音楽のおかげ。それを、今後もしっかり認識して生きて行きたいと思ったね。
【2】
連合赤軍の話の続き。
最後に、自分は音楽に夢中になれたお陰で横道にそれずに、生きられたんだ、ということ書いたけど、それ書いたのは理由があるんです。じつは、連合赤軍関係の話を家で読んでたときに、仕事の打ち合わせがあるので、と、ある社長さんに呼び出されたのですよ。判りましたーということで、出かけてまいりますと、なんと…ネットワーク商法の勧誘でした…。
まあ、マルチやってる人みんな否定するわけじゃないけど、こっちは、音楽製作で、そんな暇ないですよ。そんなことも判ろうとせずに、自分の都合で巻き込もうとするなんて。それは、ちょうど読んでた連合赤軍の話と一緒じゃん!!って凄く思ったんだよ。そんな暇があるような職業だと思われ、これはずいぶんと、なめられたわけですよねー。しかも、そのとき僕は、別件の約束があって連絡を待ってたのですが、連絡来ないなーと思ってふと携帯見たら…圏外!!! 地下室で勧誘されて、圏外!
総括される!って思ってすごいビビリました!笑。
まあそんなんで、グッタリして帰宅し、ああ僕は、音楽というものがあることで、いろんな寄り道をせずに、生きて来れてるんだ、と。つくづく思ったわけです。そうじゃなけりゃ、とっくに人生終わってますね。生きててよかったです。これからも生きたいです。
ココまでが日記。今読み返すと、中身にいろんな暗示があるね。この後、自分に大変なことが起こるわけだけど、その前兆というか、いろんな想いが既に読み取れる。
補足として、同時期に書いてた、いつものツイッターの過去ログを貼ります。こっちではぶっちゃけてる。これが本音だと思う。
昨日のマルチ勧誘の話はいろいろ考えさせられた。親の会社潰しちゃった2代目元社長アラフィフ。ヒトってそう簡単には変われないんだよなあって。痛い目いろいろ遭って自分も目が覚めた、とか言ってたけど、マルチ誘ってる時点で、ちっとも目が覚めてないよ、あんた。
こういった危機に遭うたび、僕はつくづく「音楽に救われている」と思うわけだ。もっと突きつめると「歌う」コトで救われている。一歩間違えば僕だってマルチや赤軍やカルトや、そんなことしかねないような人間だと自覚してるが、その対象とエネルギーは全部音楽に向かったのよね。
音楽という意味では僕はじゅうぶんカルトだよ。オレは音楽で生かされてるんだ、ってことだね。
ほんとよくココまで生きてきたわよね…
この最後の「ホントによく生きて来れた」という発言は、このあと、本当の意味で身に染みることになる。
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