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2011年4月20日

落穂ヒロイン

畳み掛けるように。続きも2セット。

sun落穂ヒロイン 1996 (Remaster 2011)

解説。Gleaning 1996 (Remaster 2011) by karakawa_makoto

こないだのカセット宅録実験デイズは終わり、デジタルの8トラックレコーダによる制作になりました。ここからはもう、実験じゃなくて、曲創りの研究です。研究、研究、また研究です。

機材がデジタルに変わったからと言って、テープには変わりありません。すべてを全部演奏するんです。そして曲構成やアレンジ、コードなど変更するたびに全部演奏しなおし。これは、ものすごく訓練になりました。

解説書いてますが、どれも、正式発表されてる曲の、試作品です。どれがどれの元かなあ、と思って聴くのもいいし、最初はこんなダサメロだったのか、と笑ってもいいです。


sunもう一個。
Sabbatical 21 (Remaster 2011)

解説。Sabbatical 21 (Remaster 2011) by karakawa_makoto

こっちはその10年後。

テープ時代が終わって、いよいよパソコン上でソフトを使うようになりました。今までの多重録音のノウハウがまったく使えず、本当の意味での、ゼロからの再出発でした。

ようやく一人前の音が出るようになってきた頃のテスト曲をいくつかアップしてます。これらはどれも、当時実際にあちこちで公開しました。たとえば、最初の2曲、りかこのテーマは、伝説のスパムメール「井川りかこ」さんのをイメージして作った架空のテーマ曲です。

他もラジオやイベントで実際使ったものです。仕事として実験しながら、上達していけた、夢のような時代でした。そんな環境を与えてくれたみんなにはホント感謝したいです。


個人的に、りかこのテーマ2については、すごく思い入れあります。この頃、既に僕は「BABY BABY」と「FUSEKI」を録り始めてたんですね。でも曲を創りながら、どうしても、僕の作風っていうか、なんかつかめないのよ。イメージと違うのよ。なんかどれも、僕の曲じゃない気がするって思いながらやってて、それが、りかこのテーマ2を創ったとき、途中で出てくる、あるコードに「ああ、このコードだ!これがオレだ!!」と。

思い出したんですね。

あのコード感を思い出したことで、僕の中の迷いが全部消えて、その後は、どんどん曲がかけるようになって行ったんです。みんなには迷惑だった、スパムメールのりかこさんですが、僕にとっては、目覚めさせてくれた女神なんだねw


夏休みが待ち遠しい、はインストですけど、実は元歌は、「放課後が待ち遠しい」という歌入りバージョンなんです。これはいい曲なので、次のアルバムで多分収録します。

最後の湾岸船橋。あの雷雨の音は本物です。船橋に住んでたとき、すごい雷雨が来て、この音、録りたい!!と思って、マイク出して録りました(よく落雷しなかったもんだ…)。雷の音のダイナミクスって独特じゃないですか。やっぱり一度は録ってみたいと思ってので。それと、何故か同じトラックに入ってたギターやピアノをリミックスし、ループを足してクラブミックスにしました。気に入ってます。


[m:71]今までのアルバムはこちらで。
http://itunes.apple.com/jp/artist/id263632161
http://itunes.apple.com/jp/artist/id328787547

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2011年4月19日

オタクレコーディングの冒険

さて。私というヒトはいつもゴタゴタ文句ばかり書いてるわけではありません。笑。

ちょっと理由がありまして、仕事の合間に、ぶっ通し3日間かけて、過去の音源を根こそぎさらいなおし、リマスター公開する、という事をしました。時代としてはドラマー時代。もちろん作曲の仕事もしていないし、シンガーソングライターでもなかった、単なる若者の頃です。

僕は子供の頃から「録音」ということに興味があって、自分で録った音が再生されて不思議な作用になったり、多重録音で一人がバンドのようになったり、またサウンドコラージュで絵画的になったり、とか。そういうことが大好きだったんですね。また、昔からヒト付き合いが苦手だったので、バンドを組まなくとも一人多重録音でバンドサウンドを創れることにも、とても惹かれました。

元々僕はずっと吹奏楽をやっていました。その部活の仲間に音源を公開するところから、僕の音楽表現活動は始まったのです。そういう内輪受けから、コミカル路線、CMジングル系試作、そしてポップな曲を書くようになるまでの歩みが「音として」確認できるのが、このコンピなんです。

多重録音のクォリティ、というのは多分に、機材スペックに左右されます。もちろん自分ならではのノウハウがあり、この限られた条件で、これだけの音を創れる人は居ないぜ、と自負はしてましたが、それでも、後半、TASCAM244のカセット4トラックで出来ることはやりつくした感じがしました。ちょうどその頃、adat や DA88 といった、デジタルマルチトラックが出始め、乗り換えるときが来た、と感じました。その際に、せっかくだから記念に「244の最高スペック」の音でアルバムを創り、さよならしよう、と思いついたんですね。そんで題材はロックンロールのカバーにしました。このリストの後半に入ってる数曲のカバーは、そういう経緯でやったものです。

解説にも書いていますが、その最後のロックンロールカバー集の時に、僕は「自分がこれからやっていくのは歌手としてだ」と決意しまして、鬼のように歌を練習したんですね。英語の歌いまわし、特にロックンロール系の早口なのは難しいのですが、それも必死にミミコピしました。また、基本的に「ピンポン録音はしない」と決めてたので(ダビングは音が劣化するから)、どの曲も楽器は3個しか使えません。なので、すべての楽器を完全にジャストで合わせられるよう、これも必死に練習しました。僕はドラマーだったし、ソロ楽器というものが弾けないのです。それだけは難しかったですが、その代わりアンサンブルの鬼となるべく、完全リンクを心がけました。人力クォンタイズと言ってもいいです。

そうしてカバー集を公開したところ、それまでのオタクコミカル路線とは比べ物にならないくらいの反響がありまして、その時に「ああ、やっぱり、ヒトが聴くのは歌なんだ…」と思ったんですね。歌です、歌。歌がマトモになっただけで、こんなに反応があるんです。この経験は僕の人生を変えたし、無事オタク路線からの卒業、244の卒業、新たな第一歩、というように、次の展開へと進めたんですね。そういう意味でも、自分自身の成長の記録なんだと思います。

解説を読む by karakawa_makoto

もっと詳しい解説を読む


いくつか意味不明なのがあると思うので補足しますと、244はアナログテープ(カセット)なので、ひっくり返して逆から再生する(リバース)という事が出来ます。例えば「ドリンキングジミー」みたいな曲で、ギターをそのように録り、ドローンに見立てたりしたんですね。これは面白い発想だったと思います。あと、ケンタッキーというのは、吹奏楽部でやってたドラムマーチですね。それを声だけでやった「アカペラ版」、その数年後にTR606で完全プログラムした「打ち込み版」と2種類入ってます。これは楽しかったです。


このあと僕は、東京練馬から湾岸船橋に引越し、ホテルマンをしながら、DA88で「ちゃんとした」ポップ曲の制作に入り、今でもライブレパートリーになってる代表曲を次々書くことになります。それらは正式に全部 iTunes などでリリースされています。

http://itunes.apple.com/jp/artist/id263632161
http://itunes.apple.com/jp/artist/id328787547

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