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2008年12月26日

心に安全ピン

若い頃は激しくて何か汚れたものに惹かれるような部分があるよね。

昨日ご紹介した「陰陽師さん」も書かれていましたが、
「音楽の教科書」的なものをヌルイと感じ、
何かととんがって、生きたいとか思うわけだ。

また、本当はそういうのが好きなのに、
そういうものを好きだということは、かっこ悪いんじゃないか?

みたいに思うこともある。
素直=単純=バカ。みたいに思うのかもしれない。

僕が昔好きだったグループでイエスというバンドが居るんだけど、
イギリスでパンクが大流行してた時代、
そのイエスのキーボード、リックウェイクマンのインタビューでおもしろいのがあったのよ。

「このパンクの時代に、あなたたちみたいな音楽は時代遅れでヌルイんじゃないの?」

という意地悪な質問だったんだけど、
そうしたら、リックの答えが、

「おれらはあんなヘタレどもなんかよりよっぽどパンクだ」
「お前らには見えないだろが、おれらみんな、心に安全ピンを刺してるのさ」

というものだった。

安全ピン、っていうのは、ピアスみたいに
身体中に安全ピンとか刺してるのが、その当時流行りだしたのよね。


そのインタビュー読んで、

そっか、見た目とか態度で「オレはパンクだぜ」などと表明しなくても、
自分自身の信じたものを、何言われようと貫き通すのがいいんだって。

綺麗なもの、「教科書」なもの、明るく能天気なもの、
育ちの良いご家庭ご推薦のようなもの。

そういうものを好きだと思い追求しながら、
心はいつもパンクで「Fuck」と言いながらできるんだ、って。

そう思った。


僕は、「ボディブローのように効く」という言葉が好きです。

その攻撃をくらった瞬間的には、なにも効かないのだけど、
後々、徐々に効いてきて、実は凄いダメージだったと気付く。

僕が目指してるのはそんな風に浸透するものなんですよ。
スイーツなんだけど、ピリッと辛いんだって言う、そんなもの。

何層にも重なった、ミルフィーユのような作品です。

そして、そういう発し方をする人が、また好きなのです。

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