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2007年10月17日

次は準備されている。必要なのはエールだ。

目一杯仕事をやっていると、世間のことはどうでもよくなってくるんだよな。以前に比べて、時事ネタを取り上げることがめっきり少ないのもそれが理由だ。

何らかの現象が表に出る場合、いきなり露になることは少なく、その準備段階として潜伏期間みたいなものがあると思う。視聴者を含む受け取り側は、最終的にメディアで披露される姿で知るしかないから、突然物事が起こったかのように感じるが、実際はその準備は2年くらい前から行なわれていることも多い。
今のこのひどい状態も、来年までは続かないだろうな、と、まったく個人的感触だけど、思っている。世代交代は驚くほど早く、くだらない人脈も淘汰され、あっという間に入れ替わる。今業界を仕切ってる世代がどれほどひどいか、感覚で判る自分としては、あいつ等消えればあとは持ち直すさ、と楽観視してる。
「ミクTBS事件」も「おにいちゃんは悪くない」ももちろんウォッチングしてるし言いたいことはあるんだけど、「まいっか」的に半分スルーなのは、経験上、既に次が準備されているであろうことを想像できるからである。

そこで、ひとつだけ言っておきたいことがあるのだ。

今の人脈が淘汰され、その後に来る時代の為に次の出番を待っている世代がいる。彼らの今の状況は厳しいだろう。本業だけでは食えずバイトしてる奴も居るだろうし、針のむしろだったり、煮え湯飲まされてたり、親から突き上げられたり、今が一番苦しく厳しいときであると想像する。

だから、ネットその他で、現状を変えて欲しいこと、メディアのひどすぎる実態、不当な環境とか、どんどん声を上げて欲しいわけだ。

例えば、こういうパブコメにしてもだ。

「ダウンロード違法化」「iPod課金」──録音録画補償金問題、意見募集始まる - ITmedia News

結果的に無力っぽくなったとしても、その声だけはきっと次の世代*2に届く。「もうオレやめて田舎に帰ろうかな」と思う気持ちをストップさせることが出来る。勘違いでも「やっぱり俺が時代を変えないと」と彼らに思わせることが出来る。

ネット住人は敵にすると怖いが味方にすると頼りない、と揶揄されることもあるが、確かに、味方にはならないがw、1ミリくらいの心強さはある。

ともかく言いまくること。

これが次世代予備軍たちにとっての最大のエールだと思う。

 
*2:たとえば津田大介氏のような方々に

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