spangle call lilli line
5月の博多ツアーで出会ったものでも印象が大きかったもの。
それがこのユニットです。
博多最後の夜、ヤダマ嬢&仲間達と入った大名のお店(Bar ORGA)で
偶然流れ出したサウンド。
これが流れ出してから、話に上の空になってしまい。
それくらい集中してしまった。
お店の人に「これ誰ですか?」と聴く。
カウンターに座っていた学生っぽい男子が
「これ、いいでしょ?いいでしょ?」
とすごく喜んで話しかけてきた。
最後の夜のすごいプレゼントだったね。
これで僕はスッキリした気持ちで帰ることが出来たのだ。
僕は自分が決してやることが無いであろう
ジャンルの音楽が好きである。
マイミクさんのCTさんとか
nobmonさんの音楽に共通した感じというか。
純粋にファンでいられる音楽、だ。
先月の下北沢でも同じようなことがあった。
知人のお店でかかった「ミックスCD」の選曲が素晴らしいので
「これ誰が創ったやつ?」とお店の人に聴いた。
僕がミックスモノに惹かれるのは理由がある。
僕自身が大昔、
遊びで似たようなことをやってたからだ。
もちろんDJじゃないし、曲のテンポも合わせなかったけど。
既存の音をセレクトして並べて新たなイメージを提供する、
という作業は、非常におもしろいと思ってる。
僕は元々ドラマーだったので
自分の曲のレコーディングでもDrumをプレイしたかった。
しかしスタジオに機材を持っていけないので
それが不可能だった。
それでも意地でも自分のプレイを使いたくて。
たまたま録ってあった数小節の8ビートパターンを
つなげて伸ばして1曲のトラックにしたりして使った。
これって今思うとループなんである。
このトラックを作ったのは1983年のことだ。
ちょっと自慢である。w
僕という人は、普段は閉じていて
壁もあり、ハードルも高い。
しかし、素晴らしい才能に出会うと
一気に開く。
そしてその対象に夢中になってしまうのだ。
相手は、いきなり無条件自己開放した僕を見て
とても戸惑っているのがわかる。
申し訳ないです。
スパングルコールリリラインをカウンターで聴いてた学生。
彼の喜ぶ様が、どこか自分と似ていて嬉しかった。
一瞬だったが、すごく心が通じ合った気がした。
最高の夜だったと思う。
また会えればいいね。