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2006年1月12日

ポッドキャスト特別企画 ~ リハビリの軌跡 4「緑園都市」

いよいよ第4弾。
今回は 想い出のきれはし です。

 

ポッドキャスト登録は下のバナーを iTunes にドラッグ&ドロップで。

 

この曲の録音製作の様子は、実は
ここの日記(正確にはメモライズ日記)で書いていたのです。
今回の企画を機に、自分もちょっと振り返ってみたいと思ったので
カテゴリにまとめてみました。→Recording Daze 1

 

これを読むと、意外に早い時期に録音開始してるということが判る。
当初はDA88を使用していました。
つまり、この曲の録音途中で、DA88のデジタルテープ録音から
MacG4のHDDレコーディングに移行しているわけです。
で、今までここでご紹介した、試験運用やマスタリングなどの時期を間に挟み
機材慣れした上で、改めて正規レコーディングに入ったということなのです。
そういう意味でもすごい紆余曲折な曲なんですよね。

 

今回まとめたカテゴリ記事で判りますが
すごく時間をかけて慎重に作業している感じ…
というよりは、ただの煮え切らない状態だったのかも。
機材周りの調整から始まり、エフェクター、Bassの弦や音質追求とか。
読んで思い出したけど、確かに
アレンジ違いバージョンも大量に創りました。
ほんとにリミックスみたい。
それくらい、現場感覚ってやつを忘れていたってことだと思います。
ライブ後初の本格録音だったし。
腕も頭も鈍っていて、ちゃんとした判断力も鈍っていた、と。
「本当にこれでいいのか??」とか必要以上に悩んで立ち止まることが多く、
優柔不断状態でなかなか次へ進めなかったんだと思います。

 

ホントにリハビリだねえ。

 

あとは、HDDレコーディングになった今だから判るんだけど
DA88の「テープ録音」が修正のしづらい一発録音だってこともあると思う。
DA88のパンチイン、パンチアウトは優秀で、とっても綺麗につながるんだけど
いかんせん、8mmテープなので。
やっぱり何度も必要以上にやり直せない。
テープにも機材にも、とっても負担をかけてしまうので。
そんなんで取り扱いに気を使っているということも大きいと思います。
それでも、エラーとかで止まったり大変でしたね。

 

ということで、この曲はDA88時代に
既にカラオケの8割くらい出来上がっていました。
Mac導入の際に、その6トラック分(たぶん)のオケをHDDに移動、
冷たい夏や少年の10月の作業のあと、満を持してボーカル録音に入ったのです。

 

日記によると、Dメロの歌の録音はDA88でやったようだ(記憶にない笑)。
HDDで追加したのは、そこ以外のメインボーカルとハモリ。
あとはオルガンなどのキーボード類です。

 

そのメインボーカルを録り始めたのは、
ヒキコモリからの帰還後、仕事を再開してから。

 

ワンコーラス分の歌詞は既に出来てたんだけど、
残りの部分の歌詞が出来なくて、仕事中もずっと考えてました。
そんで、仕事でたまたま「緑園都市(相鉄線)」に行った時に
なんとなく全体のイメージがつながって残りの歌詞がパーっと書けた。
緑園都市も、ある種ニュータウンだもんなあ。
季節も春で暖かくて。
絵に描いたようなシアワセな郊外の暮らしと。
翻って。夢を失って、でも諦められずにあがいている自分との対比。

 

この曲を聴くと、今でも「緑園都市」の
あの時の、街の風景が目に浮かんできます。

 

歌詞ということでは、この曲では
故意に「ら抜き言葉」を使ってみたことも思い出します。
それまでは、けっこうその辺の言い回しは気を使ってたんだよな。
でも、この曲であえてやってみたんだ。
なんか吹っ切りたかったのかも知れないね。

 

創った当時はいっぱいいっぱいだったんで気付かなかったのですが
この曲に込められた想いってすごいなと最近思う。
とてもつらかった自分を思い出して、なんだかジーンときてしまうのです。
個人的キモは、2番のBメロ「明日への階段を~」のうしろで
ほのかに聴こえてくるハモンドオルガンの音。
ここはすごく気持ち込めたと思う。でも控えめなの。切なー。

 

なんか究極のナルだよね(笑)。
でもほんとにつらかったからなあ。歌ってすごいと思います。

 

さて。感傷に浸っててもしょうがないので笑
聴きどころなどを書いておきましょう。

 

これはなんと言っても、デジパフォのオートフェーダーを駆使した
Dメロ部分(早口になるところ)のパンニング・ディレイですね。
並べてみたの~みたの~R みたの~L、と左右に揺れるディレイ効果)
当時はDA88時代のイメージを極力変えたくないと思っていたので
この曲のミックスではあまり凝ったことをしないようにしてました。
んで、Dメロの部分だけ、ちょっと実験的にこういうことをしてみたのです。
これは手動ミックスでは無理です。チャンネルも足りないし。
曲全体は、それまでの僕のイメージから外れていないんだけど
いきなりこのDメロの部分だけスパーンと広がっている。

 

あとは、マイナーのサビがずーっと続くのに
最後の最後でコードがメジャーになるところかな。

 

この2ヶ所がこの曲の「希望」なのです。
全体は切なく暗くつらいんだけど、でも将来の希望に繋げてるんだよね。
これがあるので「救われるなぁ」って思います。

 

今回はたくさん語りました。
やっぱりこの曲の完成が僕にとってはかなり大きかったってわかる。
他の作業も大事だったけど、これは「新曲」だったから。
これがあって「To ME」も創れて。
それで次へ進むきっかけをつかんだのだと思う。
そういう意味では、この曲一曲で
アルバム10曲分くらいの意味があると思ってます。

 

長々と読んでくださった皆様。ありがとう。
次はいよいよHDDレコーディングオンリー時代へ突入。
また次回をお楽しみに!です。

 

緑園都市

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