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2004年10月 9日

母なる Paul McCartney

dr.jpg
Driving Rainをやっと購入しました。おっせえよ(笑)。
リリースから3年?なにやってたんだか。
初めて聴く音楽はタイミングとか準備とかあるんで
そういうときがめぐり来るまで待っていたという感じかな。
で、どうだったかって?
素晴らしいに決まってるじゃないか。

アルバムを買ってはいなかったけど、
収録曲のDriving Rainだけは、当時ラジオで
たまたま流れたのを既に聴いていた。
これのリリース前、ポールの周辺ではいろんな不幸がありましたね。
果たして新作アルバムはどうなっているのか。
大丈夫なのか。そもそもちゃんと創れるのか。心配だった。
だが、そのDriving Rain(曲)のオンエアを聞いたとき、
それらの杞憂が全て消えた。
僕としてはWings以来の感動だったね。
その後アルバムがあまり話題にならなかったことを
噂で聞いたが気にならなかった。
Wingsみたいな音楽なんて普通の人に今さら受けるわけないじゃん。
でも、久々に良い曲を作ってくれたからオレはそれでいい。
そう思った。そして3年、と。

僕はポールのほぼ全ての作品を持っている。
本当は「全部」持っていると言いたいけど
また最近レアトラックスが増えてるみたいだし
ちょっとフォローしていないんで、一応へりくだってみた(笑)。

で、80年代以降のポールの特徴というのは
本当に良い曲は、没にするか限定カップリングにして
人目に触れさせず埋もれさせてしまうこと。
これは贔屓目じゃないよ。
80年代以降もシングルのカップリングや
未発表曲で良い曲がたくさんある。
それらを知っている人ならば、このDriving Rainは
すっごく楽しめるのじゃないかなと思ったんだ。
つまり「おーーこれこれ。これがポールなんだよ」と。

ついでに言うと、80年代以降ポールが
正式リリースしたアルバムで僕が好きだったものは、
実はひとつもないです。
曲単体では好きなのたくさんあるけど、
アルバムとしては、どうも何かが足りないのだ。
先日のブライアンの話ではないが
ポールの才能も枯れてしまったか、とマジで思ってた。
ところがね。ここでもアングラ音源登場。
数年前に入手した、とある音源を聴いて180度考えを変えた。

実は、All The Bestの頃(88年)にフィル・ラモーン・プロデュースで
ニューアルバムをレコーディングしていたらしいのだ。ポール氏。
で、入手したのはその音源だった。
そういう音がしてるから、多分正しい情報だと思う。
でね、これが素晴らしかったんだよ。
どういう内容だったか、ちょっとだけヒントを書きましょう。
Once upon a long ago も Beautiful Night も
そのときのアウトテイクだった、っていえば想像付くかな?

で、思ったのは、ポールは
往年のような曲が創れなくなってたのではなく
あえて創らなくなっていたのだということ。
避けていたといっても良い。
それをやっても70年代の繰り返しなだけだ、と
そう思っていたんだろうな、と。
確かにそのフィル・ラモーン・アルバムはよかったのだが
Wings時代やTag of Warの頃とどう違うか?と言われると難しい。
もしアレを出してたら、今頃は
スティーヴィーワンダーの地位だっただろうね。
同じことの繰り返しを嫌う人だし(そういう発言あり)、
もっと違うことをいろいろやってみたかったんじゃないかな。
そんなことを感じた。
そしてできたのが、ご存知 Flowers in the Dirtですね。
キャッチーな曲とか往年の名曲はなかったけど
ピリッと辛口になったよね。
今思うと、あのアルバムの曲から枝葉が分かれて
今のいろんな曲のスタイルに繋がっていると思う。
ポンコツのヴィンテージカーに無理して乗り続けるよりも
新型の軽に乗り換えることを選んだのだ。

そして今回。
まさに新型のハイブリッドの域。

彼のほとんど全ての作風が
身体じゅうに染み付いている僕にとっては、
終始「そうそう!」と激しく同意しっぱなしの快作。
もうね。身体が反応するわけだよ。
つくづく僕の肉体はポールでできてるんだ、と判るわけ。
今までのアルバムと違って、無理をしてる部分がないというか
なんか詰まらないことやってるなあ、と感じる瞬間がほとんどないんだ。
全部「素」で創ると、こういう風になるんだねえ。
バンドもレコーディングも適当でカッコイイ。Bassもデカイ(笑)。
これこそ新「マッカートニー」だよね。
Sirの地位なんてどうでも良い。
携帯カメラで撮った立ちションジャケットが全てを物語ってる。
口だけじゃない。ちゃんと「実のある」パンク老人。

まったく素晴らしいです。

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コメント

最近R・スチュワートのCDを買いました。一番最後の曲が『in my life』この曲好きだったのでカバーでも興味ありました。
ウイングス時代の曲、私は好きだと思うほうです。たくさんは知らないけどね。好きなのカラッとした明るさがあるからかな<ポール氏(私観だけど)

投稿: ngi | 2004年10月11日 01:24

今回のは、その名のとおり
雨の中を疾走しているような感じ。
明るくはないけど、これが本心じゃないかな。

良い音楽良いドラマ良い映画とか。
良いものに出会うと本気になりますよね。
今まで何やってたんだ?って思う。
すっごく自分に喝!が入るよー。

人をその気にさせるものっていうのは
もうそれだけで存在として素晴らしい。

投稿: kara | 2004年10月11日 21:11

昨年、ジャネット・ジャクソンの”ぽろり~”
で話題になった試合の開会式で、今年はPaulが演るそうですね。
こっちでも放送されるかなぁ~?

投稿: ag | 2004年11月23日 14:14

ネットニュースで見ました。
なにやるんだろう…。

投稿: kara | 2004年11月28日 07:23

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