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2004年8月12日

SMiLE

新曲録音に関連して自分の作曲用デモをざっと聞き返した。

いつも思うんだけど「なんでこれを放ってあるのよ?」という
ぐっと来るような(笑)メロディばっかりなのよね。

だからといって誉められたものでもない。
これらは自分が投げ出した仕事の残骸だからね。
組み立てて完成できなかったということだから。
プラモデルの部品みたいなもん。
作らなきゃ意味ないんである。

創作活動する人なら、物事を完成させるということに
必要とするエネルギーは膨大なものだと知っている。
その完成させるエネルギーが無かったってことだから。
製作途中の過程も楽しいものだが、それは
完成するからこそ振り返って言えることであって
完成しなければそもそも存在の意味がないのだ。

投げ出した仕事ってことでもっとも有名なものは
ブライアンのスマイルでしょ。
天才アーティストの製作過程のデモなんて
そうそうお目にかかれるものでもないから
だからこそ僕等にとってはお宝なのだが、
アレをもって、彼は天才だと言うのもどうかと思う節はある。
そういう意味ではマイク・ラブの実務者的意見も
ビーチボーイズにとっては極めて需要だったのだ。
あれは挫折の歴史なのである。

とはいうものの、オノヨーコ氏の
釘をキャンバスに打ち込むアートみたいに
自分で参加して構築していく、というスタイルは
とても面白いけどね。
スマイルの部品が収録されたブートは多数出回っている。
聞いた人のその人数分だけスマイル完成品のイメージがある。
100人聞いたらその100人全員ぶんの、
それぞれ異なったスマイルができるわけだ。
この使用法はブライアンの意図したものではなかっただろうが
ものすごい発明品だろうね。
コンセプトアルバムの部品やるからお前ら組み立てれ、だもん。
雑誌の付録かよ、ってことなのだ。

物事は完成させなきゃ意味がないので
そういった未完成のものを崇拝するというような
屈折した気持ちも今は以前よりは薄れた。
作りかけのケーキが放置されてる、
散らかったままのキッチンじゃ嫌なのだ。
実際出来上がって、みんなで食べてみなければ
本当に美味いかどうかなんて、わからないのだ。

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