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2004年7月 7日

テイクの選択

自分自身で歌を録音するときに
いちばん苦労するのがこれなんだね。
テイクの選択。

上手く録れたときは、歌っていても
「あ。これOKだ」とわかるのだが
どれも一長一短な場合、誰かに
選択を委ねなくてはならない。

その「誰か」ってのは、誰でしょう。
それは数日後の自分自身だ。
一人でやってるので、これはしょうがないのだ。
誰も良いとか悪いとか言ってくれない。
そんな甘いもんじゃないのだ。
自分の歌のテイクのジャッジを自分が行う。
自分で自分を切り捨てていくんだ。
どんなに可愛くてもダメなものはダメ。

どれも一長一短で決められなかった場合
同じラインを二回歌って両方残す。
で、メインと思われるほう(使える部分が多いほう)の
トラックを OKテイクのトラックにして
使えなかった部分に、別テイクの同じ箇所の
使える部品を貼り付けていく。

アナログ時代には、この作業は
その部分だけの録り直しとか
リミックス時の選択で対処してた。
HDDレコーディングではコピペできるから
あらかじめ数テイク録っておいて
あとからファイルを並べ替えられる。
だから、ずいぶん楽ですね。面倒だけど。

もちろん一発オーケー!なら、編集の必要も無いし
それに越したことは無いのだが、一人でやっていて、
それはちょっとかなり無謀ですね。
素直に、任せられる部分は任せたほうが良いと思う。
その為の「コンピューター」なんだからな。

というわけで
その並べ替え作業がだいたい終わった。
録ったばかりの時は、いろんな声が入り乱れていて
聴いていても「これ、大丈夫か??」ってな感じだったが
ちゃんと取捨選択が済み整理されると
「おーーーー」って感じに曲が甦る。

デモからここに来るまでの間が長いんだよね。
デモは人に聴かせられるが、その後の途中段階は
とてもじゃないが聴かせられるものではない。
で、やっと聞かせられるくらいになってくるのが
この辺なんだ。
ここでやっと「ふぅ〜」っと一息つけるわけ。

あと残っている作業は、前に書いた
キーボード系のオーヴァーダブと、その後の最終ミックス。
いよいよ佳境となるわけです。

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